妊娠9週 妊娠3ヶ月
【医師監修】妊娠9週 妊婦の基本情報
つわりのピーク到来!上手に乗りきりましょう
妊娠9週の妊婦の症状、体の変化、赤ちゃんの成長
ヒトの赤ちゃん、“胎児”としての成長がスタート!
つわりの症状が最もつらくなる時期。けれども、赤ちゃんは絨毛を通してママから栄養をもらっています。
つわりの人は脱水にならないよう、こまめに水分補給しましょう
妊娠9週になりましたね。妊娠3ヶ月の2週目です。 つわりのある人は、体調はいかがですか? つわりのピークを迎えようとしています。今がいちばんつらい時期かもしれませんね。でも、この時期を乗り越えれば、症状は少しずつ落ち着いていきます。脱水にならないよう、水分は必ずとるように心がけましょう。 この時期の子宮は、少しずつ大きくなっていき、小さめのオレンジの実くらいの大きさになります。ママのおなかの見た目はほとんど変わりませんが、下腹部に触ってみると、ややふっくらした感じがするでしょう。
子宮がちょっとずつ大きくなるのに伴い、子宮の筋肉が引き伸ばされ、下腹部あたりにチクチクとしたわずかな痛みが出たり、おなかがなんとなく重たいような違和感を覚えたりする場合があります。 ホルモンの作用で骨盤内の血流が滞りやすくなるので、腰がだるく感じられるようになる人も。また、ホルモンの影響に加え、子宮の圧迫が始まるため、腸のぜん動運動が低下していく場合があり、妊娠したら初めて便秘になったというママもいます。また、妊娠中は、ホルモン状態の変化の影響で、おりものが増えやすくなります。とくに、妊娠初期は、一時的におりものの量が急に増える傾向があるでしょう。 胎盤は、今、まさに形成されている最中です。無理をしないように心がけ、下腹部の痛みや出血が起きたら、産院に相談しましょう。
ヒトの赤ちゃんとして成長をスタート!
おなかの赤ちゃんの成長【8~11週ごろ】
●妊娠10週になると、胎芽から、ヒトの赤ちゃんである胎児と呼ばれるようになります。
●しっぽは完全になくなり頭、足、胴が発達して3頭身に。
●まぶたや唇、歯のもとになる歯胚などができてきます。
●手足の指が分かれ、つめが生え始めます。
●肝臓、胃、腎臓などが働きだし、赤ちゃんは羊水を飲み、尿を排泄し始めます。
妊娠10週からはいよいよヒトの形をした胎児としての成長をスタート。2頭身から3頭身になり、体の部位や器官ができて徐々に動きだします。臓器が完成すると、赤ちゃんは羊水を飲み、おしっことして排出し始めます。
妊娠9週ころの超音波写真
へその緒でママとつながっています
おなかから下に伸びているのは、足ではなく、へその緒(臍帯)です。まだ細いけれど、成長とともに太くなっていきます。頭の中に脳が見えることもあり、写真では黒く写ります。
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妊娠9週の生活アドバイス
妊娠生活と仕事を両立しよう
つわりや体調不良などが起こりやすい妊娠初期。妊娠がわかったら、早めに上司へ報告しましょう。
働くママは職場に早めの報告を
妊娠初期はつわりで気分がすぐれなかったり、自分の思うように体が動かないことが起こりがち。そのため、職場や周りの人たちに迷惑をかける場合があります。体調不良で欠勤したり、産前産後の休暇を取得すると、職場では仕事の割り振りや、人員補充、配置替えなどの検討が必要になります。職場への負担を考慮して、妊娠がわかったらなるべく早めに上司に報告しましょう。報告の時期に決まりはありませんが、流産の可能性が低くなる妊娠10週前後に伝えるのがいいでしょう。
働く妊婦にとって、一番つらいことはつわりへの対処かもしれません。空腹になると気分が悪くなることも多いので、バッグにキャンディーや一口タイプのチョコレートなどを常備しておくと、急場をしのぐことができるでしょう。また、周囲から漂う食品や化粧品、たばこなどのにおいに敏感な場合は、マスクを持ち歩いたり、正直に事情を話して理解を得ることも必要です。休憩時間は外に出て気分転換したり、軽く体を動かしたり、ときには体を休めて、無理のないようにしましょう。つわりの時期を除き、妊娠中は栄養バランスのよい食生活がおなかの赤ちゃんのためにも大事なこと。
仕事をしていると、外食に頼ることが多くなりがちですが、妊娠高血圧症候群の予防や体重管理のためにも、塩分やカロリーを抑えた食事を心がけましょう。
つわりが重い、出血がある…そんなときは「母性健康管理指導事項連絡カード」
つわりや妊娠高血圧症候群、切迫流産などで体調が悪いのに休めないときに利用できる申請書です。産院でもらえるほか、厚生労働省の関連サイトからもダウンロードできます。医師が「母体の勤務状況の緩和や休憩に関する措置が必要」と指導し、カードに記入。それを事業主に提出すると労働時間の短縮や通院休暇などの取得が可能に。詳細は在住地域の自治体に確認を。
妊娠悪阻や切迫早産、切迫流産などで仕事を連続3日以上休んで入院することになった場合、4日目から日給の3分の2程度の傷病手当金が健康保険組合から支給されます。医師の証明が必要です。ただし、国民健康保険は支給の対象外に。
妊娠中の快適生活&仕事術
満員電車は避けて快適に通勤しましょう
満員電車の中で押されたり、長時間立ち通しの乗車は体に負担をかけます。ラッシュを避けるなどの工夫を。職場の上司に時差通勤の相談をするのも手。可能であれば出社時間を遅らせてもらう、早めに出社するなどの時差通勤も一つの方法です。
休憩時間は体をいたわりましょう
同僚との外ランチは気分転換にはなりますが、体調が悪い場合は無理につき合わないように。体を伸ばしたり、楽な姿勢をとるなど、体を大切にしましょう。
休憩時間の延長や回数を増やしてもらいましょう
妊娠中は休憩時間を増やしてもらえることが法律で定められています。つらい場合は上司に相談を。
つわりの吐きけは個々に対策を立てて
空腹時に備え、食べ物をポケットに入れておいたり、体を締めつける服や肌着の着用を避けるなど、個々に工夫を。食べすぎは健康管理に支障をきたします。どうしても食べたいときは低カロリーで栄養価の高い食品を選んで。
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妊娠9週の気がかりやトラブル・病気
持病と妊娠
妊娠前から持病をかかえていた場合、妊娠中に病気と判明した場合、持病は悪化しないのか、妊娠経過やおなかの赤ちゃんにどんな影響があるのか、不安がたくさんあります。気をつけることを知っておけば、気持ちも楽になりますね。
婦人科系以外の病気
膠原病
健診できめ細かく経過を診ていきます。全身性エリテマトーデス(SLE)に代表される膠原病は、自己免疫疾患の一つで、本来異物ではない正常な細胞や組織に対して抗体ができて攻撃してしまう病気です。妊娠中は内科で治療を継続し、赤ちゃんへの影響が少ないステロイド薬を注意しながら使用します。一般に初期には症状が悪化し、中・後期は安定することが多く、産後再び悪化するといわれていますが、一概にはいえません。通常の妊娠より流・早産を起こしやすい傾向もあるため、健診では定期的にきめ細かく診ていく必要があります。正期産で合併症もなく生まれた場合は、赤ちゃんに問題はないでしょう。
ぜんそく
医師の指示に従って治療を続けましょう。ぜんそくのある人が妊娠した場合、症状が変わらない人、軽くなる人、悪化する人とさまざまですが、悪化する人のほうが多いといわれています。どんなケースでも共通していえることは、妊娠中も医師の指示に従って、気管支拡張薬や吸入薬を使用して発作をコントロールし、治療を続けること。これらの薬は赤ちゃんに悪影響を及ぼすことはありません。またぜんそくの影響で赤ちゃんの発育が遅れたり、早産・難産になることもありません。ほとんどの妊婦さんは無事に出産していますから、安心してください。
心臓病
無理をしないで規則正しい生活を。妊娠・出産というのは、健康な人でも体に負荷がかかります。心臓病を合併した場合は、体への負担がより大きくなることを考慮したうえで、慎重に診ていく必要があります。妊娠中は無理をせず、睡眠をよくとり、規則正しい生活を心がけましょう。
糖尿病
血糖値のコントロールが大切です。糖尿病はすい臓から分泌されるインスリンというホルモンが不足し、エネルギー源であるブドウ糖が十分に利用されず尿中に排出される病気です。そのままではトラブルが起こりやすいため、食事療法で摂取エネルギーをコントロールします。それでも不十分な場合は、インスリンを投与して血糖値をコントロールします。出産までに血糖値が高いままだと体の機能が未発達な巨大児が生まれる可能性があり、重症だと逆に低出生体重児が生まれることも。血糖値のコントロールがうまくいけば、お産も問題ありません。もともと糖尿病だった人が妊娠することを「糖尿病合併妊娠」、妊娠をきっかけに糖尿病になることを「妊娠糖尿病」といいます。
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ここでは「妊娠超初期」とは妊娠が判明する前の妊娠0ー3週頃のことを指します。生理予定日付近からそれ以降に妊娠検査薬で確認することで、妊娠がわかる人が多いですが、生理予定日前から基礎体温の変化や出血・眠いなど体調の変化が感じられる人も。
そんな「妊娠超初期」の体の変化や気をつけたいことをまとめました。
妊娠おめでとうございます。妊娠が判明し、ママの体は出産に向けて徐々に変化を始める時期。この頃つわりがピークを迎える人も多く、不安が大きい時期でもあります。不安なこの時期に気をつけることは?妊娠初期症状は?暮らしの中の注意事項は?妊娠がわかったころに知りたい情報をまとめました。
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