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妊娠30週 妊娠8ヶ月

【医師監修】妊娠30週 妊婦の基本情報

おなかはますます重くなります

日本赤十字社医療センター
周産母子・小児センター顧問
1973年東京大学医学部卒業。日本赤十字社医療センター周産母子・小児医療センター長、副院長などを経て、2015年より現職。東都文京病院院長。東京母乳の会運営委員長を兼務。

妊娠30週の妊婦の症状、体の変化、赤ちゃんの成長

赤ちゃんは羊水を飲み込みながら、呼吸のような運動をしています。

聴覚が発達しているので、夫婦でどんどん語りかけましょう。ママのおなかは、さらに大きく重くなってきます。

手足がむくみやすくなり、静脈瘤ができることも

妊娠30週になりましたね。妊娠8ヶ月の3週目です。 妊娠8ヶ月以降は、おなかの中で赤ちゃんがどんな姿勢でいるのか、ママ自身にも結構わかるようになります。 手足にむくみは出ていませんか? 妊娠後期になると、大きな子宮に下大静脈が押されるため、血液の巡りが悪くなり、手足がむくんできたり、静脈瘤ができやすくなったりします。とくに、妊娠中は血液が薄まって循環量が増えるので、体の水分量が増加します。そのため、むくみが出るママは非常に多くなります。夕方以降にむくみが起きても、翌朝引いている程度の症状なら、生理的な範囲内なので心配はいりません。

子宮のてっぺん(子宮底)は、おへそとみぞおちの中間くらいまで上がります。おなかがグンとせり出してくると、足元が結構見えづらくなってくるので、とくに段差のある場所の上り下りをするときは、足元をチェックしながら慎重に行動するようにしましょう。 また妊娠中は、ホルモン状態の変化の影響で、おりものの量が増えることも。これからお産が近づくにつれて、再び増加しやすくなります。においや色、状態などにいつもと違う変化が見られたら、担当医に相談を。 妊娠30週を過ぎると、生理的なおなかの張りが頻繁に起こりやすくなります。安静にして様子を見ていても、規則的な張りが続いてなかなか治まらないときや、痛みや出血などの症状が見られる場合は、切迫早産の兆候の可能性があるため、早急に産院に連絡しましょう。

誕生後に備えて、肺呼吸の練習をしています

おなかの赤ちゃんの成長【28~31週ごろ】

●心臓や肺、腎臓などの内臓器官や脳などの中枢神経の機能が充実してきます。

●音刺激で心拍数が増加します。

●骨髄の働きもほぼ完全になります。

●誕生に備えて、横隔膜を上下させ呼吸に似た動き(呼吸様運動)をしています。

●体が大きくなるため、多くの赤ちゃんは広い骨盤の中に、大きな頭やおしりを入れて、縦の向きになります。

赤ちゃんは横隔膜を上下させる呼吸様運動をしています。これは外界に出たときの呼吸の動きに似ています。聴覚がほぼ完成し、赤ちゃんへ語りかけるチャンスです。体も成長し、縦向きに位置するでしょう。

妊娠30週ころの超音波写真

発育での個人差が目立ってきます

超音波画面には体の部位のアップしか写りませんが、赤ちゃんはゆったりと体を動かしているでしょう。大きめ赤ちゃん、小さめ赤ちゃんといった発育の個人差が目立ってきます。

妊娠30週の生活アドバイス

赤ちゃんの過ごすスペースを作ろう

わが家でもっとも赤ちゃんが快適に過ごせるスペースはどこ? ベビーベッドかベビー布団だけかによっても、スペースづくりは異なります。

寝室のスタイルや部屋の間取りを考えて

新生児期の赤ちゃんは1日のほとんどを寝て過ごします。まず、赤ちゃんをベビーベッドに寝かせるか、布団で寝かせるかを考えます。そのとき、夜も授乳やおむつ替えなどのお世話がありますから、寝室のスタイルによって、どちらにするかを選ぶようにするといいでしょう。ママがベッドで寝ているならばベビーベッド、布団で寝ているならば布団のほうが、夜のお世話がしやすいです。 また、ママが昼間過ごすことの多いリビングから寝室が見えるような間取りであればいいですが、離れている場合は、ベッドや布団を移動する必要があります。この場合は移動しやすいように、家具の配置を考えて、妊娠中にパパに移動してもらっておきましょう。

たとえば、リビングのすぐ隣に和室がある場合は、夜は和室で布団を敷いて寝かせ、昼はママがリビングにいても和室にいる赤ちゃんの様子を見ることができます。リビングと寝室が離れている場合は、リビングで過ごすときに寝かせるスペースを確保しなければいけません。夜にママはベッドで寝ているのに、赤ちゃんが布団だと、お世話をするときの姿勢に無理があります。また、ママの目線が赤ちゃんの寝ている位置と同じほうが、変化に気づきやすいでしょう。ベビーベッドはほこりから守ってくれるなどのメリットがありますから、それも加味した上で、検討しましょう。

スペースづくりのポイント

赤ちゃんをどこで寝かせるかが決まったら、そのスペースのまわりの室温対策や安全対策を考えましょう。新生児期の赤ちゃんは体温調節がうまくできません。温度や湿度には配慮が必要です。

冷暖房の風や外気、直射日光が直接あたらないようにしましょう。 また、頭や体に落ちてきそうなものはないか、地震のときに倒れてくる家具はないかも確認。照明器具の真下に寝かせるのも避けるようにしましょう。

理想的な赤ちゃんスペース・温度・湿度

エアコンの温度や湿度の表示は、大人の身長での快適温度なので、赤ちゃんが寝ている高さに温湿度計を置いてチェックを。新生児期の室温は、春夏は26〜28度、秋冬は20〜25度、湿度は50~60%が快適な温度と湿度の目安です。時計やカレンダー、壁にかけた絵など、赤ちゃんの頭の上に落ちてくるものがないか確認。ベッドメリーなども頭側につけがちですが、落下の危険を避けるためにも、足もとに設置を。

風通しがよく、換気がしやすい場所が望ましいですが、外気や直射日光があたる窓際からは赤ちゃんの寝るスペースを離しましょう。カーテンを閉めていても、窓からは冷気が入ってきて寒いものです。エアコンに空気清浄機能がついている場合は、換気をしてくれます。風向きも調節して、赤ちゃんに風が当たらないようにしましょう。フィルターの掃除機能がついていないものは、こまめに掃除を。

妊娠30週の気がかりやトラブル・病気

さかごになったら気をつけること

後期になると赤ちゃんは頭を下にした姿勢に落ち着きますが、なかには足が下になるさかごになる赤ちゃんもいます。でも、さかごは決して珍しいものではありません。お産のときまでに自然に治ることが多く、医師の指導のもと、直す方法もいくつかあります。

さかご

★どうしてさかごになるの?
原因はあるもののわからないことが多い
妊娠30週ごろになると、おなかの中で赤ちゃんは頭を下にしている(頭位)のが一般的です。これに対して、足やおしりが下になっている状態が「さかご(骨盤位)」です。さかごが問題になるのはこの30週以降。原因は、胎児側と母体側に分かれます。胎児側では多胎妊娠や羊水過多など、母体側では前置胎盤などの胎盤の位置の問題、子宮筋腫がある、子宮奇形などが考えられますが、原因がわかっているのはほんの一部で、原因がわからないことも多いのです。

★さかごが問題になるのはいつから?
妊娠30週以降でさかごだったとき
妊娠30週以降の健診でさかごだった場合、問題となってきます。それまでは、赤ちゃんは羊水の中で自由に動き回っているので、さかごと言われても気にする必要はありません。

★万が一のトラブルには・・・
さかごの場合、陣痛が起こる前に破水してしまう前期破水の状態になると、へその緒が先に外に出てしまう恐れがあります。破水かなと思ったら、すぐに産院に連絡し、急いで受診しましょう。

さかごが直らないときは?出産はどうなるの?

多くは帝王切開分娩でのお産になります
さかごの場合、経腟分娩すると、赤ちゃんの体よりも先にへその緒が出てします恐れがあり、その結果、赤ちゃんが低酸素状態になる危険も。そのため、今では帝王切開分娩をする産院がほとんどとなっています。

★さかごの注意ポイント
・ 30週まではさかごと言われても神経質にならず、普段通りの生活を。
・ 30週を過ぎたら、定期的に健診を受けてチェックを。
・ さかごを直す方法を試すときは、必ず産院の指導のもとで。

妊娠中におススメの本・アプリ

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