妊娠14週 妊娠4ヶ月
【医師監修】妊娠14週 妊婦の基本情報
器官が発育・発達して確認ができるように
妊娠14週の妊婦の症状、体の変化、赤ちゃんの成長
つらかったつわりが治まり、食欲が出てくるころです。
胎盤が赤ちゃんとママをしっかりつないで、赤ちゃんの発達を応援します。
つわりが治まったころの、食欲増進には気をつけて
妊娠14週になりましたね。妊娠4ヶ月の3週目です。子宮の大きさは乳児の頭くらいになり、おなかのふくらみが出てくるころでしょう。妊娠15週ごろには、胎盤の基本構造がほぼ完成します。そろそろ完成間近の14週で赤ちゃんはかなり安定してくるので、もう流産の心配はそれほどないといえるでしょう。
この時期は、体内のホルモンの状態も安定してくるので、基礎体温が下がっていきます。熱っぽさやだるさも軽減していくので、体調は改善されるでしょう。
つわりの症状は少しずつ落ち着いてきましたか?つわりが長引く人もいますが、多くの人は妊娠12~16週ごろに治まります。長い間つらい症状に悩まされてきたのに、ある日突然気分がよくなる人もいます。
つわりが治まると、食欲が回復します。でも、何を食べてもおいしく感じられるからといって、つい食べすぎてしまうと、体重が急に増えていく心配も。必要以上の体重増加は、妊娠中のさまざまなトラブルや難産などの原因になることも。つわりが終わったら、体重管理を始めましょう。妊娠のごく早い時期に起こる膀胱への圧迫が減り、頻尿などの症状が少なくなってくる場合も。それは、妊娠4ヶ月くらいになると、子宮は骨盤の比較的上部に上がってくるためです。
15週ごろに胎盤の基本構造が完成します
おなかの赤ちゃんの成長【12~15週ごろ】
●器官の形成が終わり、これからは体や手足の骨、筋肉などが発達していきます。
●羊水の量が増え、その中で手足を動かすようになります。
●皮膚は不透明で厚くなります。
●男女の外性器ができます。
●目は閉じていますが、口は開けたり閉じたりしています。
器官の形成が終わり、体や手足の骨、筋肉などがこれから発達してきます。羊水量が増えてきて、手足の動きもしだいに活発に。15週ごろに胎盤の基本構造が完成し、赤ちゃんの発達はさらにスピードアップ!
妊娠14週ころの超音波写真
器官が発達して確認しやすくなります
赤ちゃんの背骨の1つ1つがくっきりと見えます。器官が発達してきて確認しやすくなり、心臓や胃は黒い空洞のように写ります。
■関連記事
- [妊娠14週の口コミ]健診への夫のつき添いと胎教の話
- 「妊娠口コミ百科」では、ウィメンズパーク会員の皆さんから寄せられた体験談をもとに、妊婦さんが気になることや役立つ情報をご紹介します。
■関連記事
- 妊娠初期の妊婦さんはどんな毎日?
- 【産婦人科医監修】妊婦さんにリアルな生活を見せてもらう連載企画「たまひよ妊娠日記」。同じくらいの妊娠週数のみんなの様子をCheck!
妊娠14週の生活アドバイス
妊娠中にとりたい栄養素
妊娠中はママが食べたものがおなかの赤ちゃんの栄養になることを意識して、栄養をとりましょう。
とりたい栄養素・注意したい栄養素
妊娠するとおなかの赤ちゃんやママの健康を促すために、さまざまな栄養素を摂取することがそれまで以上に必要になります。とくに、妊娠中は赤ちゃんの成長や、産後の母乳育児の準備などのために、積極的にとりたい栄養素があります。鉄や葉酸、カルシウムやビタミンB群はその代表的な例。
鉄の1日の推奨摂取量は18~49才のママで妊娠初期9.0mg、中・後期16mg。逆に妊娠中だからこそ、とり過ぎに注意したいものも。有害物質を含むまぐろや金目鯛、ひじき、細菌がつきやすい種類のチーズ、過剰摂取が心配な動物性ビタミンAなどは注意して。
■関連記事
- 【超音波検査】2D・3D・4Dはどう違う?写真で赤ちゃんの顔や手足を見分けるコツは?
- 妊婦健診で行う超音波検査は、2D、3D、4D、カラー超音波の4種類。それぞれ検査目的が異なり、3D・4Dの専門外来を設置する施設もあります。みんなの色々な超音波写真を見ながら、気になるおなかの赤ちゃんの様子を覗いてみましょう。
妊娠14週の気がかりやトラブル・病気
鉄欠乏性貧血といわれたら
妊娠すると、循環血液量が増えますが、赤血球の増えるスピードが追いつかないため、血液は薄くなり、必然的に貧血傾向に。「貧血くらい大丈夫」と思っていては大間違いです。重症になると出産時に大出血することも。甘く見ないで!
鉄欠乏性貧血
★どんな病気?
貧血とは、ひと言でいえば血液が薄くなってしまうこと。中でも「鉄欠乏性貧血」は、妊婦さんに多い症状です。妊娠すると、赤ちゃんと胎盤を成長させるためにより多くの鉄が必要になり、鉄欠乏性貧血になる確率が高まります。疲れやすい、めまいや息切れがする、頭痛がするといった症状があったら、その原因は鉄欠乏性貧血かもしれません。
★なぜなるの?
妊娠中は、循環血液量が増えるため、血液が水っぽく薄まります。赤血球まで増えるわけではないため、見かけ上、貧血状態になりやすいのです。あくまで生理的な変化なので、重症化しなければ大きな問題はありません。
★どうすればいい?
貧血を予防するには、治療も大切ですが、普段の食生活から改善していく必要があります。食事療法は副作用の心配もなく、妊婦さんが毎日の生活のなかでできる方法です。貧血を防ぐには鉄をしっかりとることが大切ですが、鉄は体内で吸収されにくい栄養素なので、ほかの栄養素と合わせてとるといいでしょう。
★どんな治療をするの?
貧血が食事だけでは改善できない場合には、鉄剤の内服薬が処方されます。ただ鉄剤には副作用があり、体に合わないという妊婦さんもいます。飲むのがつらい場合は、そのままにせず、必ずかかりつけ医に相談するようにしましょう。
鉄剤・こんな症状(副作用)も
●胃がムカムカする
鉄剤を服用すると胃がムカムカする、気持ちが悪いといった症状が出て、つらいという妊婦さんも。
●便秘や下痢になる
便がかたくなるために便秘になったり、逆に便がゆるくなって下痢になったりすることもあります。
ひどい場合は相談を。
●便が黒くなる
鉄剤は白っぽいのですが、中身は鉄。便をすると黒くてびっくりすることも。ただ、このこと自体は問題ありません。
貧血を防ぐ栄養素
●鉄
赤血球の色素成分であるヘモグロビンの原料になります。
●たんぱく質
鉄の吸収を助けます。鉄と結びついてヘモグロビンをつくります。
●ビタミンC
鉄と一緒にとると、吸収されやすくなります。
●ビタミンB6
たんぱく質の合成を助け、ヘモグロビンを生成します。
●ビタミンB12
葉酸とコンビになってヘモグロビンの生成を助けます。
●葉酸
ビタミンB12とのコンビでヘモグロビンの生成を助けます。緑黄色野菜などに多く含まれます。
■関連記事
- ばあば世代とこんなに違う!医師が解説【妊娠・出産】今の常識
- 妊娠や出産に関して、義母や実母に言われたことで「あれ? 今の常識と違うかも」と感じたことはありませんか? それは、時代の変化とともに、妊娠・出産の常識も変化しているから。ばあば世代から言われがちなことについて、その真相や今の常識を、
妊娠中におススメの本・アプリ
妊娠がわかったら最初に読む本『初めてのたまごクラブ』
【妊娠初期/妊娠2・3・4カ月】初期妊婦さんの不安やお悩みを解消するために、妊娠判明~妊娠4ヶ月までに役立つ情報をお届けする1冊。
ここでしか手に入らない特別付録や、内容充実別冊付録も満載。この1冊があれば、妊娠がわかったら何をすればいいのか丸わかりです!
アプリ「まいにちのたまひよ」
妊娠日数や生後日数に合わせて、赤ちゃんの成長や、専門家からのアドバイスなど、妊娠日数や生後日数に合った情報を“毎日”お届けします。妊娠育児期にうれしいおトクなクーポンもあります。
ここでは「妊娠超初期」とは妊娠が判明する前の妊娠0ー3週頃のことを指します。生理予定日付近からそれ以降に妊娠検査薬で確認することで、妊娠がわかる人が多いですが、生理予定日前から基礎体温の変化や出血・眠いなど体調の変化が感じられる人も。
そんな「妊娠超初期」の体の変化や気をつけたいことをまとめました。
妊娠おめでとうございます。妊娠が判明し、ママの体は出産に向けて徐々に変化を始める時期。この頃つわりがピークを迎える人も多く、不安が大きい時期でもあります。不安なこの時期に気をつけることは?妊娠初期症状は?暮らしの中の注意事項は?妊娠がわかったころに知りたい情報をまとめました。
安定期と呼ばれる妊娠5カ月以降は、胎動が感じられたり、赤ちゃんの性別が分かる人も多い時期。ほっと一息つきがちなこの時期の注意事項は?気をつけたい症状は?安心しがちなこの時期に知っておきたい情報をまとめました。
出産まであと少し!お産のはじまりで気をつけることは?注意したい症状は?暮らしの中の注意事項は?赤ちゃんに出会える日への期待と不安が膨らむ妊娠後期に知っておきたい情報をまとめました。
出産まであと少し!お産のはじまりからの流れや出産方法、陣痛を乗り切るコツや方法、帝王切開についてなど、事前に知っておきたい出産のための基本情報をまとめました。
妊娠したら気になるお金、手続きについて、事前に知っておきたい情報をまとめました。
-
プレゼント・アンケート応募妊娠・出産
-
たまひよの雑誌妊娠・出産
-
破水から出産までまさかの5日もかかるとは!さらに、産後には大出血…。お産は何が起こるかわからない【たまひよ 出産体験談】妊娠・出産
-
タクシーで病院に着いたときには、まさかの子宮口全開!到着から2時間で無事出産【たまひよ 出産体験談】妊娠・出産
-
無痛分娩での出産、へその緒が巻き付いていたため、吸引分娩での出産に。苦しくて涙が…【たまひよ 出産体験談】妊娠・出産
-
予定日超過。2日程の陣痛…。産まれたときに思ったことは「やっと終わった」【たまひよ 出産体験談】妊娠・出産
-
【医師監修】妊娠中のセックスはどこまでOK? 性行為の頻度や気をつけたいこと妊娠・出産
- 妊娠初期
- 妊娠中期
- 妊娠後期
- 出産
- app
- 第一子(「まいにちのたまひよ」出産レポート)
- 「まいにちのたまひよ」出産レポート
- 39週(「まいにちのたまひよ」出産レポート)
- 自然分娩
- 自然分娩(「まいにちのたまひよ」出産レポート)
- 立ち会い出産
- 日記・マンガ
- ツボウチさん
- 運動
- 体のトラブル
- 胎児
- 医師・専門家監修
- 【産婦人科医】丸茂元三 先生
- 中期のたまごクラブ
- てとまま
- 予定日超過(「まいにちのたまひよ」出産レポート)
- 40週(「まいにちのたまひよ」出産レポート)
- 帝王切開
- 帝王切開(「まいにちのたまひよ」出産レポート)
- さかご(「まいにちのたまひよ」出産レポート)
- 出産予定日
- 陣痛
- 【産婦人科医】浦野晃義 先生
- 後期のたまごクラブ
- 今井咲 さん
- 高齢出産
- 高年出産(高齢出産)(「まいにちのたまひよ」出産レポート)
- 37週(「まいにちのたまひよ」出産レポート)
- 妊娠糖尿病
- aoff
- PR